さまざまな有資格者に囲まれて働く職場環境の画像

入院施設のある大きな病院は、ある意味有資格者からなる専門スタッフの集まりだといえます。看護師は、看護師や医師だけでなく、さまざまな仕事をこなす専門スタッフに囲まれた職場環境で働くこととなります。

看護師は、このように、病院の規模が大きくなればなるほど、看護師と共に働く、主な専門スタッフをご紹介します。

■薬剤師

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薬剤師は、医師の処方せんに基づいて、調剤したり、医薬品の供給、管理、情報提供(薬、副作用についての説明など)を行う国家資格者です。

薬剤師は病院や薬局はもちろん、必要があり、患者さんの同意が得られれば、在宅患者の家庭を訪問し、服薬指導、薬剤管理指導も行います。現在ではドラッグストアによる求人の多い仕事になっています。

■臨床検査技師

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臨床検査技師は、国家試験資格です。

病院、診療所などの医療機関で、医師の指示のもとに、細胞やウイルスの存在や数について調べたり、血液の分析輸血の検査を行ったり、尿、胃液、髄液などの成分を調べたりしています。

この他に患者さんの心電図・呼吸機能・脳波・心音図・超音波・血圧・MRI・糞便などの検査も行います。

また、寄生虫や癌細胞を見つけたりするのも臨床検査技師の仕事です。

■理学療法士

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理学療法士は、国家試験資格です。

医師の指導のもとに、病気や怪我により後遺症を持つ人や、障害のある人に対して立ち上がる、歩くといった生活の基本となる動作をできる限り可能にする訓練を行います。

患者さんに関節の曲げ伸ばしにより関節の可動範囲を広げたり、歩行訓練をおこなったりするなどの運動療法を行います。また、マッサージや電気、温熱などを用いた物理療法により、患者さんの痛みを和らげ、生活動作が行いやすくなるようにしています。

■作業療法士

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作業療法士は、英語でOccupational Therapistなので、略して、ORとも呼ばれています。1966年から国家資格になりました。

作業療法士は、医師の指導のもとに、後遺症を持つ人や障害者や高齢者に対して、園芸・手芸・工作などの作業活動を通して社会的適応能力を高め、回復を進めていく仕事です。その人の趣味などを考慮しながら、目標を定めておこないます。

作業療法士は、病院だけではなく、リハビリテーションセンターや療護施設などでも活躍しています。

理学療法士が主にマッサージや温パックなどの「物理的な療法」や体操や歩行などの「身体的運動」の訓練を行う者なのに対し、作業療法士は、手を使った細かい「作業」に対する訓練を行う者です。

■診療放射線技師

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診療放射線技師は、国家試験資格です。よく「レントゲン技師」や「X線技師」などとも呼ばれています。

放射線の利用は、元々医師によって行われていました。

しかし、医療分野における細分化・分業化が進むに連れて、医師が自らX線撮影やCTなどの検査を実施することは少なくなり、高度な放射線検査の技術を身につけた診療放射線技師が行うようになりました。 現在では、X線やCTが用いられる頻度は非常に多く、診療放射線技師は、現代医療のチームの一員として、なくてはならない存在になっています。

なお、MRIはCTスキャンと一緒にされますが、MRIは実は放射線じゃなくて、磁気によるものなのです。ですので、別に診療放射線技師でなくとも、扱うことはできます。病院によっては、臨床検査技師が担当しているところも多くあります。

■栄養士

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栄養士は、国家試験資格です。

病院、保健所、学校、社員食堂などで「食・栄養」に関する専門的知識をもとに献立を作成したり、栄養指導などを行い、人々の健康増進、病気予防、肥満予防などを行います。

病院では、患者さんはじめ、院内の食作りを一手に引き受け、塩分や水分量なども、医師の指導のもとに、個々の患者さんに合わせて、出しています。

食作りの画像

栄養士の仕事は、最近では老人ホームなどの福祉施設やフィットネスクラブ、食品メーカーのほか、スポーツ選手の栄養管理の仕事などにも需要が広がっています。

■ケースワーカー

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大きな病院では、ケースワーカーを置いているところも少なくありません。

一般的に生活困窮者に対してさまざまな働きかけをする職員を、ケースワーカー(CW)と呼んでいます。

生活困窮者の人たちの「治療・医療費・保険・退院後の生活」について相談に乗り、行政の援助の掛け渡しをします。

病院でケースワーカーとして働く人の場合は、「社会福祉士」の資格を持っている人がほとんどです。ただし、「社会福祉士」の資格は、4年制の福祉系大学を卒業した人でないと取れません。

ケースワーカーの多くは福祉事務所、もしくはその市の福祉課や保護課などの職員として働く地方公務員で、病院で働く人は少ないといえます。

病院や福祉事務所以外には、児童相談所や老人福祉施設、養護施設などで働くケースワーカーもいます。

■医療事務従事者

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病院に行くと、まずお目に掛かるのが事務の人たちです。そして最後にお金を支払う時もお目に掛かるのが事務の人たちです。最近は、受付け業務については、コンピュータを使い、機械で処理する病院も多くありますが、その背景には、これを処理している事務の人たちがいます。

病院で行われている事務を医療事務といい、患者の受付け、カルテ管理業務、加入している保険機関と患者さんの2方向へ請求手続きに該たるレセプト(診療報酬明細書)作りなど、病院の経営にも関わる事務処理を仕事としています。

現在医療事務携わる人は、何かしらの医療事務に関する資格を持っている場合がほとんどです。

医療事務資格には、主な資格だけでも30種類以上のものがありますが、すべて国家資格ではありません。

公的な医療事務資格と、医療関係団体や民間会社が運営する医療事務資格とがあり、それぞれ受験資格が異なります。

「医療事務技能審査(メディカルクラーク)」は、厚生労働省が認可の財団法人日本医療教育財団が主催する資格です。1級と2級があります。医療事務の仕事を目指す人が、一般的にまず取得するのが、このメディカルクラークの2級だといわれています。医療事務職として6ヵ月以上の実務経験を経るか「教育訓練ガイドライン」に適合する教員訓練を履修することが受験資格になります。

「診療報酬請求事務能力認定」は、公益法人である財団法人日本医療保険事務協会が主催する資格です。受験資格はありませんので、誰でも受けることはできますが、合格率は30%と、医療事務の関係資格の中で、取得難易度の高い資格です。

「医療事務管理士」は、株式会社技能認定振興協会(JSMA)が主催する資格です。「メディカルクラークの2級試験」と並んで、医療事務の仕事を目指す人が、まず取得しようとするのが、この資格です。受験資格がないので、誰でも受験することができることから、受験者は年間で4万人近くに上ります。

「保険請求事務技能検定試験資格」は、三幸医療カレッジが主催する資格です。日本医療事務協会が開講している医療事務講座修了が受験資格になります。年間1万人弱が受験しています。

医療事務の仕事は、正社員としてフルタイムで働くことも出来れば、派遣社員やパートタイマーとして日数や時間を決めて働くこともでき、勤務体制に選択肢があります。また、家事や育児との両立もしやすく、結婚後や産後でも復帰しやすい仕事とも言えます。さらには、引越しや家族の転勤によっても、全国どこにでもある医療機関で仕事を見つけやすいことから、特に女性には人気があります。

■看護助手

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有資格者の多い病院の中で、看護助手は、特に資格が必要とされる者ではありません。仕事の内容は、入院患者のベッドのシーツ交換、食事の介助、入浴の介助、カルテの受け渡しや病室の整理整頓など、医療行為や看護に当たらない業務を行っています。

一見雑用の観がありますが、折からの看護不足もあり、看護助手なしでは医師も看護師も困ってしまうことが沢山あり、なくてはならない貴重な存在になっています。

この他にも、病院によっては、言語聴覚士、視覚訓練士などの専門スタッフも、患者さんの必要性に応じて、医師の指導のものに働いています。看護師は、このように、病院の規模が大きくなればなるほど、さまざまな専門スタッフと連携を取りながら活動していくようになります。

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